塗料の事
先にも述べましたが、塗装の目的にそって大雑把に考えてみました。
保護する‥‥塗料の物理的、化学的性能
- ポリウレタン、ポリエステル等(反応硬化型塗料)
- ・塗料に硬化剤を添加する事で反応、硬化する。
・水分、熱、アルコール、薬品、油、汚れに強く、耐候性も高い。家具にも現在もっとも一般的に使われている塗料。
- アクリルラッカー等(揮発乾燥型塗料)
- ・塗料に含まれる溶剤(シンナー)が蒸発して硬化する。
・熱、汚れに弱いが、耐黄変性に優れる。
- 油性塗料:フタル酸、カシュー、チークオイル等(酸化重合型塗料)
- ・空気中の酸素と結合して硬化する。現在「自然塗料」として好まれる。オイルフィニッシュも含まれる。
・カシューは漆と同等の性能だが、他は耐水性以外の性能は低い。
・いわゆるオイルフィニッシュは、塗料の性能としては低い。
化粧させる‥‥色、艶等を含めた風合い
- ポリウレタン等
- ・塗膜が厚く、固い感じ。艶は自由に変えられる。
・頑丈一徹なくせに予想外に多芸多才。
- ラッカー等
- ・濡れた感じが少なく、柔らかそうな印象を受ける。木材の風合いをかなり残す事もできる。
・貴婦人を思わせる雰囲気を持つ。
- オイルフィニッシュ
- ・手触りや見た目の柔らかさ等、木材の質感を最もよく生かす事ができる。
・朴訥とした雰囲気でなごませてくれる。
塗料の選び方
ご自分の求める性能や風合いのうち、何を優先させるかをお考え下さい。
1.塗膜そのものの性能(耐久性)なら、化学塗料
2.人体や環境への負荷の軽減なら、自然塗料、環境対応塗料
上記2を優先させる方の為に、自然塗料、環境対応塗料の代表的なメーカーをお知らせしておきます。
- アウロ
玄々化学工業(株)
- 農薬や化学肥料は一切使わずに栽培した
60種類以上の原料に、調合技術を加えて 製造。
原料名は全て容器に明記してある。
独アウロ社製。
- オスモカラー
日本オスモ(株)
- 再生可能な自然の植物油(ひまわり、大豆、アザミ)と、自然のワックス(カルバナワックス、カンデリラワックス)から製造。独オスターマン&シャイベ社製。
- リボス
大橋塗料(株)
- 天然素材でもアレルギーをおこすものがある。独リボス社は、必須主成分および必須量以外排除している。
- Sオイルフィニッシュ
アトリエ・ベル
bell@mbe.sphere.ne.jp
- 「塗装はしないに限る」と説く寿々木塗装店代表、鈴木光明さんが開発。他にも用途や場所に合った各種塗料を開発、販売している。
- セラリカコーティングピュア
(株)セラリカNODA
- 原料がすべて食品用の植物
(木蝋、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋など)。
- 天然エコワックス
(株)トミヤマ
- 赤ちゃんがなめても大丈夫なくらい安全なワックスで全て天然素材を混合したもの。
楓舎が使っている塗料
- ウレタン、ラッカー
- 透明、着色、艶消し最も一般的な化学系塗料
- ファスングオイル
- 松やにベースの軽快な仕上がり塗膜もつけられます
- グレーズオイル
- あまに油ベースで導管からのオイルのふきだしがない画期的な仕上がり
- エコラック
- 天然樹脂と食品用アルコールでできた環境対応塗料
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