2015年1月、ひょんなことから「雪板」というものがあることを知りました。
ビンディングが付いていないスノーボード、という理解でした。
ネット情報によると、現在のスノーボードの原形としては、1960年代にアメリカで始まった「雪上サーフィン」の板という事です。
snow + surfing = snurfing で、そのボードを snurfer と呼んでいたようです。
トップに開けた穴に細いロープをしばりつけ、それを持って滑っていました。深雪専用の板でした。
70年代後半、Jake Burton がこれにビンディングを付けて現在のスノーボードになったという訳です。
http://www.transworldweb.jp/snow/feature/vol-29-know-the-evolution-of-the-product-the-history/
いや、これがおもしろい。足が固定されていないのでバランスがすべてのようなものですから、もうめちゃくちゃに転倒します。
というより板に乗っていられず体ごと雪に突っ込むのです(これは私だけのようですが)。
時にはあたまから雪にめり込んでいきます。これが無類に楽しいのです。子供の時のような、雪まみれの楽しさです。
できれば転ばずに滑りたいのですが、簡単ではありません。滑り出して1〜2秒は板の上、次の瞬間雪の中。
遊びの原点です。スポーツにしてしまうと、うまくなるとか、競技をするとか、オリンピックとか、妙に競争に傾きます。
そうではなく、わたしは雪とたわむれる為のちょっとした道具、として考えるのがよいと思います。
すでに雪板のメーカーはたくさんあります。エッジが付いていたり、きれいなグラフィックで飾ったりしています。
当工房のものはあくまで遊び道具であり、お試し用、入門用です。
「転ぶのが楽しい」雪遊びの為につくりましたので、仕上げは簡素です。
素材は以下で紹介するもの意外に、タモ、カバ、などご希望のものに対応できますので、ぜひお問い合わせください。
ソール側の色がこのニレ材本来の色です。木目が大胆です。
白太の多いニレ材です。テール部左側に耳がかすかに残っています。ソールに赤身がわずかに残っています。木目はやはり大胆です。
軽く木理が素直で、粘りもある材です。しかしこの板は一ヶ所つぎはぎで、節もあります。滑りに支障はありませんが、なんだかなあ、です。ウエストは一番細くしてみました。
sold out
テールの曲げに失敗して他の板より短くなっています。トップの曲げがやや大きく、滑りに影響があるかもしれません。ウエストは最も太いです。
sold out
古材の再利用です。木材見本になるかと思います。テール部に割れが入り、木栓の穴があいていました。これは埋めましたがソール側は接着剤の色が残りました。