雪板  snurfers    #1612

16_17snurfers 

  

fuusha snurfer 

 

 2015年1月、ひょんなことから「雪板」というものがあることを知りました。

ビンディングが付いていないスノーボード、という理解でした。

ネット情報によると、現在のスノーボードの原形としては、1960年代にアメリカで始まった「雪上サーフィン」の板という事です。

 

 snow + surfing = snurfing で、そのボードを snurfer と呼んでいたようです。

トップに開けた穴に細いロープをしばりつけ、それを持って滑っていました。深雪専用の板でした。

70年代後半、Jake Burton がこれにビンディングを付けて現在のスノーボードになったという訳です。

http://www.transworldweb.jp/snow/feature/vol-29-know-the-evolution-of-the-product-the-history/

 

 いや、これがおもしろい。足が固定されていないのでバランスがすべてのようなものですから、もうめちゃくちゃに転倒します。

というより板に乗っていられず体ごと雪に突っ込むのです(これは私だけのようですが)。

時にはあたまから雪にめり込んでいきます。これが無類に楽しいのです。子供の時のような、雪まみれの楽しさです。

できれば転ばずに滑りたいのですが、簡単ではありません。滑り出して1〜2秒は板の上、次の瞬間雪の中。

 

 遊びの原点です。スポーツにしてしまうと、うまくなるとか、競技をするとか、オリンピックとか、妙に競争に傾きます。

そうではなく、わたしは雪とたわむれる為のちょっとした道具、として考えるのがよいと思います。

 

 すでに雪板のメーカーはたくさんあります。エッジが付いていたり、きれいなグラフィックで飾ったりしています。

当工房のものはあくまで遊び道具であり、お試し用、入門用です。

「転ぶのが楽しい」雪遊びの為につくりましたので、仕上げは簡素です。

 

 また、すべて深雪専用です。スキー場などの堅い斜面では絶対お使いにならないで下さい。

自分だけではなく、他人にも大怪我をさせる恐れがあります。

どんなにうまい方でもこれだけはお守りください!

  

 素材は以下で紹介するもの意外に、タモ、カバ、などご希望のものに対応できますので、ぜひお問い合わせください。

 

 

ニレ材 1 elm 1

ニレ材の雪板1 ニレ材の雪板1のソール

ソール側の色がこのニレ材本来の色です。木目が大胆です。

ニレ材 2 elm 2

ニレ材2 ニレ材2のソール

白太の多いニレ材です。テール部左側に耳がかすかに残っています。ソールに赤身がわずかに残っています。木目はやはり大胆です。

ホオ材 magnolia

ホオ材の雪板 ホオ材の雪板:ソール

軽く木理が素直で、粘りもある材です。しかしこの板は一ヶ所つぎはぎで、節もあります。滑りに支障はありませんが、なんだかなあ、です。ウエストは一番細くしてみました。

sold out

セン材 sen

セン材の雪板 セン材の雪板:横からの眺め

テールの曲げに失敗して他の板より短くなっています。トップの曲げがやや大きく、滑りに影響があるかもしれません。ウエストは最も太いです。

sold out

キハダ材 amur corktree

キハダ材の雪板 キハダ材の雪板:ソール

 古材の再利用です。木材見本になるかと思います。テール部に割れが入り、木栓の穴があいていました。これは埋めましたがソール側は接着剤の色が残りました。