楓舎小屋便り

2017/8/22

オニヤンマ

 オニヤンマの季節

 ここ拓成町に移住してきて、初めて見るオニヤンマです。おそらく昨年の台風で大きく変わった環境で、どこか近くに繁殖可能な場所ができたのだと考えられます。子供のときにもあまり見たことがないトンボ(生まれ故郷の江別では、大きな銀色の「ギンヤンマ」が多かったようだ)のせいか、図鑑で調べてオニヤンマと知りました。立派ですねえ。つがいになりそうなもう一匹と連れ立っています。

 8月に入ってから連日小雨と低温が続いていました。21日についに晴れて気温が上がり、トンボも濡れた体を乾かしているようなのでした。近づいても逃げようともせず日光浴に励んでいました。体の全長が10センチあまり。眺めているとふと「風の谷のナウシカ」に出てくる巨大なトンボのような生き物を連想しました。あそこまで大きいと人間も食われるだろうし、トンボ以外にも食われてしまいそうな巨大な生き物がずいぶんたくさん出てきていました。巨神兵は別です、あれは兵器ですね。オームもそうですが、巨大化した虫は人間の「こころ」を理解する能力があるのだとすれば、人間も虫たちの良き心を受け止める能力があっても良さそうですが、、、。では小さいままの虫にはその能力はないのだろうかと考えます。いやあると思うのです、ただ人間の好き嫌いと害を及ぼすかどうかによってつぶされてしまうのです。

 ハエにはではどんな能力があるのかと考えます。まずこれほど人間に嫌われていることを理解するでしょうか。理解していたらあれほどしつこく人間や動物にまとわりつくことはないですね。「人のいやがることをしてはいけない」なんて倫理は当然ありません。あったらとっくに絶滅しています。やはり生存するだけの本能でしょうか。生存率が極端に低いから繁殖能力が高いのでしょうねえ。うーむ、希望がありませんね。このオニヤンマはどうでしょう?少なくとも人間に嫌われてはいませんから、生存率は上がりますね。だいたいこの体には夢があります。大きな羽を貸してもらって空を飛ぶとか、さらに横着者は背中に乗せてもらって自分の力を使わないでおくでしょう。飛んでいる最中にあちこちの珍しい話を聞かせてくれるかもしれません。こうして羽を休めているときはもしかしたら「ん? おまえは生きていて楽しいか? 何がよくて生きている?」なんて聞いてくるかもしれません。そうなったらそうなったで、困りますよね。そんなこと私は解ってませんから、、、。

 こんな妄想も時には楽しくなります。

 

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