過去の楓舎小屋便り

2021/2/11

オリンピックは「原点」にもどすべきである。

2021年の冬はまた寒い冬に戻りました。

 この冬も雪が少なくて除雪の手間が省け楽できるかもしれないと思っていたら、年が明けてからそれなりの量が降りました。気温も何年ぶりかで平年並みに低くなり、久々の寒い冬です。なんて、ちじこまっているうちに一月が終わってしまいました。

 昨年から蔓延している新型コロナのせいで、昨年は延期した東京オリンピックがどうなるのかという騒ぎになっています。その上組織委員会委員長である森喜朗の「女性蔑視」発言で、日本が性差別後進国であることを図らずも世界中に知らせてしまい、東京オリンピックは二重の受難にさらされています。さらに、コロナワクチンの接種が予定通りに進むかすでに危ぶまれ、7月に開催予定のオリンピックはいっそう難しくなりました。日本国民の接種も終わらないときに、世界中から何百万人もの選手・観客を国内に入れるなど、狂気の沙汰としか言えません。東京オリンピックは一刻も早く中止を決断するほかありません。

 森嘉朗組織委員会会長の発言があって以降、ボランティアや聖火ランナーの辞退が相次いでいます。今さらですが私はオリンピックのボランティアや聖火ランナーの数を正確にはしりません。知りませんが合わせれば何万人という人たちが無料奉仕に手を挙げていることに、異様な違和感があります。皆さんオリンピックがそんなに好きなんでしょうか。応募の動機はいろいろでしょう、しかし体よくただ働きさせられるということは自覚しているのでしょうか? 同時にこれほど大量のただ働きがなければ開催できないオリンピックとは一体なんなのかと考え込みます。

 そもそも遊びや趣味が始まりのスポーツに、これほど多額の税金と労力をかけてまで行う必要はどこにあるのがはなはだ疑問です。記録を競うだけなら、それぞれの種目ですでに世界大会があります。または、これはやや極端かもしれませんが、そんなに競いたいのなら選手は自前で行えばいいだけです。自分たちで会場を都合し、計測や審判も持ち回りでやれば済みます。その種目が好きで応援している人がいれば、多分手伝ってくれるでしょう。それ以上の労力やお金が必要なのでできないのなら、しなければよろしい。だれも困りません。

 考えてみると、「より速く」 「より遠くへ 」 「より多く、またはより効率的に 」 という発想は資本主義そのものです。そこから国威発揚だの用具販売の強化だのがからまり、すっかり商業主義のオリンピックと化してしまったのです。当然と言えば当然です、こんなに好都合な金もうけの機会はないのですから。国家も企業もよってたかって選手を祭り上げ食い物にし、国民をあおり、膨大な税金も投入するわけです。

 そこへ降ってわいた新型コロナです。誰も文句を言う相手がいません。資本主義というシステムも今や人類にとって害悪としか言えない段階にはいりました。ここらでオリンピックもその発想を根本から考え直す時が来たとは言えないでしょうか。資本主義と軸を一にして続けてきたオリンピックも、もはやその意義を失っています。どんちゃん騒ぎはもうおしまいにし、原点に返るべきだと私は考えています。そもそもギリシャという地のローカルイベントだったのですから、そこへ戻せば良いのです。そして参加資格も厳密にアマチュアだけにして、競いたければギリシャまで出かけなければならないことにするのです。もちろん開催地はギリシャだけです。開催地決定のために黒い霧が流れることもありませんし、選手が国家お抱えのようなこともなくなります。また、雪もろくに降らないようなところでの冬季オリンピック、なんて愚劣なこともなくなります。雪や氷がなければウインタースポーツは成立しません。現在直面している地球温暖化がこのまますすめば、とおからず冬季オリンピックはなくなります。だいたいギリシャで冬季オリンピックなんてやっていましたか?

 本当にいい機会ですから、オリンピックはギリシャ開催だけに戻しましょう!

 

 

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